「稲とアガベと谷泉」
「稲とアガベと谷泉」
(稲とアガベ株式会社/秋田県男鹿市)
原材料:秋田県産米・米麹、石川県能登町産ブルーベリー
精米歩合:90%
アルコール度:13%
税込価格:500㎖ 2,500円
●テイスティングコメント
クランベリーやブドウを思わせる、赤紫の鮮やかな色合い。香りはブルーベリーの甘酸っぱさがやわらかく漂います。
口当たりは軽やかで、微細なガスが心地よく舌を刺激します。フレッシュな果実味のあとに、米の旨味がふんわりと広がり、終わりにかけてわずかに日本酒らしさも顔をのぞかせます。ブルーベリーの酸味も刺々しさはなく、全体的にやさしいバランス感ですね。
意外な組み合わせながら違和感なく見事にまとまっていて、クラフトサケの可能性を感じさせる味わいです。軽快な飲み口で、食前酒や乾杯にもぴったりですよ。よく冷やしてお楽しみください!
【小川屋スタッフから】
能登半島に位置する鶴野酒造店さんは、創業1789年の老舗蔵元です。代表銘柄は「谷泉(たにいずみ)」です。
令和6年の能登半島地震で、能登地域では多くの漁港や農地、酒蔵が被災しました。鶴野酒造店さんも例外ではなく、店舗や事務所、住居もすべて失い、酒造りの継続が困難になりました。
鶴野酒造店さんは「若手の夜明け」という日本酒のイベントに参加していましたが、そこで出会った全国の蔵元との縁を通じて「能登の酒を止めるな!」というプロジェクトが始動。震災で被災した酒蔵と全国各地の蔵元が協力し、能登の酒造りを支援する取り組みが始まりました。
鶴野酒造店さんと稲とアガベさんのマッチングも同プロジェクト内で行われ、プロジェクト第3弾として、クラウドファンディングで限定リリースしたお酒が今作です。
一般販売となった今作は、能登町・ひらみゆき農園さんの高品質なブルーベリーを副原料に使用。稲とアガベさんがブルーベリーを使用するのは初とのことで、ナチュールワインのような風味が魅力のひとつです。
蔵を再建するために奮闘し続けている鶴野酒造店さんですが、被災から1年以上経った今もまだ解体も終わっていないそうです。このお酒の売上の一部は、蔵の再建支援に役立てられます。
鶴野酒造店さんを、能登を一緒に応援しませんか。クラファンを知らなかった方も、これから力になりたいという方も、ぜひご検討くださいませ。
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