「DOBUROKU 生酛」
「DOBUROKU 生酛」
(稲とアガベ株式会社/秋田県男鹿市)
原材料:秋田県産米、米麹
精米歩合:90%
アルコール度:14%
価格:500㎖ 2,500円(税込)
●テイスティングコメント
開栓と同時に、細やかな気泡がポコポコと上がってきます。この様子がまず美しく、ぜひ眺めてほしいところです。
上澄み:軽やかな口当たりで、甘酒を彷彿とさせる柔らかな麹の味わいと、生酛らしい乳酸が感じられます。桃や梨のニュアンスによるジューシーさと、いい意味での複雑味があり、飲みごたえもありますね。甘味と酸味が交互に感じられるような、香味のやり取りも楽しいポイントです。
混ぜた状態で:濃醇そのもの!米の旨味と柔らかな乳酸がダイレクトに味わえて、某乳酸菌飲料の強化版とも表現できる乳酸が魅力です。いきいきとした酸味が輝き、さっぱりと飲みやすいテイストに。
稲とアガベさんの他のどぶろくと比べると、フルーティさがごくごく控えめで、日本酒に近い印象を受けました。柔らかな酸味も効いて飲み飽きさせない味わいです!
【小川屋スタッフから】
今回の生酛どぶろくについて、「作り手として無茶苦茶楽しんで作るのがこの生酛」と蔵元からご案内をいただいています。今期の仕込みでは、生もと造りはこのどぶろくのみとのこと。ファンだけでなく、乳酸の感じられる生もと造りがお好きな方には、きっと響く味わいだと思います。
今期で一度限りの生酛どぶろくを、ぜひご賞味ください。
稲とアガベさんといえば、3月1日で創業して丸2年を迎えられました。
いろいろなところで代表の岡住さんが「男鹿に恩返しをしたい」とお話しされており、その言葉のとおり、3年目の今年は男鹿のまちづくりを加速させる計画とのことです。
具体的には、今月には男鹿のまちづくり会社を、来月には食品加工所を立ち上げ、7月にはラーメン店の稼動を予定。飲食店や宿泊宿、商業施設を展開していくそうです。
稲とアガベさんの経営理念「男鹿の風土を醸す」には、文字通り男鹿の風土をそのまま詰め込んだような酒造りをするという意味がありますが、もうひとつの意味があります。
それは、「お酒づくりにとどまらず、多くの人々がワクワクするような事業を創出し続けること。それによって、人々の交流が促され、この地が未来に向けて豊かになっていくことも、「男鹿の風土を醸す」こと」。(公式ホームページから引用)
こんな大規模の“恩返し”をする姿勢に胸が熱くなります。そして、この尽きることのない熱意があるから、みんながその背中を追っていくんだろうと思いました。稲とアガベさんのお酒はもちろんのこと、大きく活気づいていくであろう男鹿から目が離せません。
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今週もあっという間にもう週末です。
今週末は、11日(土)と12日(日)ともに休まず営業しますので、お気軽にお問い合わせ・お立ち寄りくださいませ。
それでは、今週もお付き合いいただきありがとうございました!
お酒とともに、楽しい週末をお過ごしくださいね。
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