「カカオ」
「カカオ」
(株式会社LIBROM/福岡県福岡市)原材料:福岡県産米「ヒノヒカリ」、米麹、インドネシア・バリ産のカカオニブ
精米歩合:92%
アルコール度:13%
価格:500㎖ 3,500円(税込)
🍫テイスティングコメント
カカオの存在をしっかりと感じられる香りで、ミルクチョコのような濃密な甘さと爽やかな酸っぱさも漂います。琥珀色の色調も相まって、試飲前からカカオ感全開。
上澄み:口に含むと、ティラミスを食べているような芳醇な甘さと心地よい苦味!きゅうっとした酸っぱさがワンテンポ遅れてやってきます。
混ぜて:沈殿しているおりが混ざると、ぐっとビターな味わいに!よりカカオ感が強まります。酸味が効いており、スイーツとのペアリングも相性が良さそうです。カカオ86%のハイカカオチョコと合わせてみたら好相性(当たり前ですね)。
甘いチョコレートやココアとは異なるテイストで、酸いも甘いも噛み分けた大人にぴったりの逸品です!
【小川屋スタッフから】
「LIBROM みかん」の次はカカオ!季節にぴったりのクラフトサケが本日1月31日に解禁となりました。
今回副原料として使用しているカカオは、福岡県宗像市にあるチョコレート工房「ウメヤ ブレイナリー」さんにより加工・製造されたものです。「ウメヤ ブレイナリー」さんは、東南アジアやアフリカの生産者さんと現地で話し合い、上質なカカオ豆を適正価格で仕入れています。
仕入れたカカオをチョコレートバーにするまでのすべての工程を自社の工房で行う、いわゆるBEAN to Bar(ビーン・トゥ・バー)スタイルでチョコレートを作っています。
今回使用されているカカオは、インドネシア・バリ産のもの。LIBROMさんではカカオ豆を砕いたカカオニブを溶かして、もろみに入れて造っています。
LIBROMファンの方ならお気付きかと思いますが、今回はこれまでのシリーズと比較すると価格が少し上がっています。これは、副原料に使用したカカオニブ(1kgあたり9,000円)が価格に反映されたことが理由です。
国際カカオ機関(ICCO)が公表しているカカオ豆の価格を調べたところ、2022年12月は1kgで2.51USドル(日本円で約340円)でした。その価格だけ知ると、このクラフトサケに使われているカカオはなんでこんなに高いの?と思うかもしれません。
しかし、カカオ豆やコーヒー豆の産地では、豆の買取価格が安すぎることが原因で、農家が困窮したり子どもが学校に行けずに働いたりしていることが長年に渡って問題とされています。
「ウメヤ ブレイナリー」さんはそういった問題を解決すべく、食べる・飲む私たちと生産者さんの間に立ち、適性な価格で仕入れた豆を使って提供することで、“平和の味”を目指しているそうです。
LIBROMさんも、安いカカオを選んでクラフトサケの価格を下げることもできますが、そうしない。数あるもののなかから最良を選ぶところにLIBROMさんの意志がみえます。
価格を設定して原材料を選んでいくのではなく、あくまで価格は後から付いてくるスタイル。LIBROMさんのこういうところがまた素敵です。
今回の「LIBROM カカオ」は、背景を知らずともシンプルにおいしく、知ることでまた、いろいろと考えさせてもくれる逸品です。
ご予約等ですでに数が少なくなっておりますので、ご希望の方はどうぞお早めにお求めくださいね。
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