「LIBROM AKIOU」
「LIBROM AKIOU」
(株式会社LIBROM/福岡県福岡市)
原材料:
福岡県産米「ヒノヒカリ」、米麹、福岡県久留米市いのうえ農園さんの柿「秋王」
精米歩合:92%
アルコール度:12%
価格:500㎖ 2,900円(税込)
●テイスティングコメント
こっくりと甘い香りの中に、キュンとした酸っぱさがほのかに漂います。
口当たりはまろやかで、舌触りはシルキー。秋冬にぴったりの、ややしっとりとした質感です。
香り同様に優しさと深みのある甘さがじわじわと染みわたり、そのあとにはジューシーかつフレッシュな酸が広がります。
最後は、フッと優しくキレていきます。
味の主体は甘酸で主役の柿は隠れていますが、面白いのは余韻にふわんと柿の味がすること。
目をつぶって飲んだら、なんだろうこのおいしい飲み物!?…(余韻)…あ、柿だな!?とタイムラグがあるのもユニーク!
開栓数日後~数週間の味の変化も楽しみですが、開栓してその日のうちに飲み切ってしまう(数週間後まで取っておけないのでは)と思いました。
開栓してすぐ今飲み切る用と、少し置いてから飲む用の2本買いをおすすめします。
【小川屋スタッフから】
今回のクラフトサケに使われているのは、福岡県が育成した柿の「秋王(あきおう)」。
種がほとんどない新品種の甘柿で、糖度は甘いものだと20を超えるそうです(甘いといわれる品種「富有」でも糖度は16程度です)。
栽培がとても難しいうえに、厳しい基準をクリアしたものが「秋王」と名乗れます。
いのうえ農園さんは、福岡県内で唯一減農薬で「秋王」を栽培していらっしゃるとのこと。
今回の仕込みにあたり、すりつぶした「秋王」をもろみに投入したところ、あまりその良さが味に出にくかったのだとか。
リブロムさんのこれまでの作品は、パッションフルーツやマンゴーなど味の強いフルーツを多く使用していますが、そういったフルーツに比べると柿は穏やかな味わいで、クラフトサケで表現するのが難しかったそうです。
通常の量では個性を出せなかったため、「秋王」をさらに足し、甘酒を作ってはさらに「秋王」を加えて混ぜ、搾る直前にもろみに投入。
結果、副原料として使うフルーツの通常の倍の量を投入する、追い玉ならぬ“追い秋王”で完成したとのことでした。
制作秘話を知らなかったとしても絶品に変わりはないのですが、これまでも「○○kgものレモンを1つひとつ手で搾った」「渋味を出したくて皮をもろみに投入した」などと過程を知るたびに試行錯誤と工夫の末にできた賜物だとわかりました。
販売するときにはストーリーとともにお客様へお渡しできますし、味わうときにも過程を想像させてくれます。
穏やかに柿の存在が感じられる今回のクラフトサケを、ぜひご賞味くださいませ!
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今週末の営業日時をご案内します。
今日29日(土)…通常通り営業
明日30日(日)…定休日のためお休み
ご用の方は、今日または来週ご来店くださいますと幸いです。
それでは、今週もお付き合いいただき、ありがとうございました!
お酒とともに楽しい週末をお過ごしくださいね。
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