「天の戸 純米大吟醸45」
「天の戸 純米大吟醸45」
(浅舞酒造株式会社/秋田県横手市)
酒米は蔵から半径5km以内で契約栽培された「吟の精」を使用。自社酵母を使い、蔵内の湧き水で仕込んでいます。古式槽しぼり(※)、無濾過低温貯蔵で作られました。コンセプトは、“気軽に飲める純米大吟醸”です。
フレッシュな青りんごを思わせる華やかな香りに、やわらかな酒質。口に含むとジューシーな甘味と程よい酸味が感じられますが、アタックの甘さはほんのわずかの間で、追いかけてくる辛さが印象的です。
「吟の精」由来の飲みごたえがあり、後味には辛さとほんのりとした甘苦さもあります。爽やかなキレも見事ですので、よく冷やしてお楽しみください。
※酒造りの最終段階が“しぼり”ですが、浅舞酒造さんでは槽(ふね)しぼりを採用しています。
多くの蔵元さんは薮田式(やぶたしき)圧搾機という、圧搾板と濾過板が交互になったアコーディオン式の巨大な圧搾機を採用しています。
一方の槽しぼりは、小さな酒袋にもろみを詰め、その酒袋を重ねて槽に入れて自重でゆっくりとしぼり、最後に機械で圧をかけてしぼるものです。
圧力を自動でかける薮田式に対して、槽しぼりは時間はかかるものの無理な圧力をかけないため、より柔らかで上品な味わいになると言われています。
【価格】
720mℓ 1,650円(税込)
【小川屋スタッフから】
蔵から半径5km以内で収穫したお米だけを使い、全量純米酒だけを醸す“完全純米蔵”として知られる浅舞酒造さん。仕込み水も蔵の中にある湧き水を使っており、今回の「純米大吟醸45」も自社酵母で仕込んでいるので、本当に地元のものだけで作られていますね。
こういったお酒をいろいろ飲んでみたいなぁと個人的によく思っています。お酒一本にその蔵元さんの風土がたっぷり詰まっていて、まるで旅をしているような楽しさもありますしね。
秋田県外の純米蔵で、ココがおすすめ!という蔵元さんのお酒があれば、ぜひ教えてください。
今日ご紹介した「純米大吟醸45」は、精米歩合45%で1,650円と高いコストパフォーマンスで、コンセプトの「気軽に飲める」にぴったりと当てはまります。柔らかな酒質と飲みごたえで、価格以上の一本だと言い切れます。ぜひ一度ご賞味ください。
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11月になりました。今年も残り2カ月ですね。
カレンダーをめくって目に飛び込んできた、太いゴシック体の「11月」をまじまじと見つめてしまいました。昨日を経て思うことは多々あれど、月の始まりが月曜日なのはキリが良くて好きです。
晩秋、そして初冬の11月を、旬のお酒でたっぷりと楽しんでいきましょう。
今週もお付き合いいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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