「純米吟醸 kurukuru 四回転サルコウ」
「純米吟醸 kurukuru 四回転サルコウ」
(株式会社那波商店(なばしょうてん)/秋田県秋田市土崎)
酒米は「秋田酒こまち」を使用、酵母は秋田雪国酵母「UT-1」と「UT-2」を組み合わせて仕込まれています。
蔵元さんの公式コメントが面白かったので、下記にそのまま引用しますね。
“2種類の酵母が醸し出す不思議な口当たりと、kurukuruらしい果実感あふれる華やかさをおたのしみください。”
不思議な口当たり……!けして伝わらない表現!こういうの、好きです。
口当たりについては、飲んでのお楽しみということで、ここには書かないでおきますね。
酵母由来のフルーティな香りが印象的で、穏やかな旨味とコクを楽しめます。
ひと夏寝かせて熟成させたひやおろしですので、深みある味わいをご賞味ください。
【価格】
720mℓ 1,609円(税込)
【小川屋スタッフから】
「kuru kuru」というネーミングの由来をご存知ですか? 簡単にご説明しますが、kurukuruが好きだしもう知ってるよ!という方は読み飛ばしてくださいね。
結論から言うと、「kuru kuru」は、酒造りの際に使う電動ドリルが回る様子を見て名付けたのだそうです。
お酒のもとになる酒母(しゅぼ)を作る工程で、通常のきもと造りでは、お米と水、米麹などを桶に入れて櫂棒ですりつぶす「山卸し(やまおろし)」という作業があります。
この山卸しは麹菌をお米にくっつける目的がありますが、小さめの桶に入れて少しずつすりつぶすので、蔵人さんの労力がとてもかかる過酷な作業と言われています。
那波商店さんが取り入れている「秋田流きもと造り」では、この山卸しの工程を、お米と米麹、水などを大きなタンクに全て入れ、なんと電動ドリルですりつぶして撹拌します。
電動ドリルでお米を砕き素早く作るので、通常の山卸しと比べると、かかる時間は4分の1程度だとか。
また、小さな桶に小分けにせずに大きなタンクでまとめて酒母を作るため、空気に触れる時間も面積もぐっと減り、雑菌が繁殖するリスクも低くなります。
ちなみに、この「秋田流きもと造り」は、潟上市にある小玉醸造さんが考案した手法で、県内の蔵元さんだと小玉醸造さんの他には大館市の北鹿さん、横手市の日の丸醸造さん、そして今日の那波商店さんが採用しているそうです。
回転する電動ドリルを見て「kuru kuru」、そこからさらにフィギュアスケートのジャンプシークエンスに行きつく着想がユニークですね。
酒蔵さんごとに個性が出ていて楽しく、飲む前にもコンセプトやネーミングの妙もひっくるめて楽しませてもらっていることを常々感じます。
「純米吟醸 kurukuru 四回転サルコウ」は、季節限定品です。
面白い!飲んでみたい!と思った方は、ぜひお問い合わせください。
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明日9月25日(土)は通常通り営業しておりますが、明後日9月26日(日)は定休日となりますので、ご了承くださいますようお願いいたします。
今週もお付き合いいただき、ありがとうございました。
お酒と共に楽しい週末をお過ごしくださいね。
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