「天の戸 亀ノ尾 ひやおろし」
「天の戸 亀ノ尾 ひやおろし」
(浅舞酒造株式会社/秋田県横手市)
酒米は秋田県産「亀の尾」、酵母は「AK-1」を使用。
浅舞酒造さんは蔵から半径5km以内で栽培したお米しか使わない蔵元さんなので、今回のお酒にも地元産「亀の尾」だけを使用しています。
香りは穏やかで控えめ。「亀の尾」らしい深みのある味わいと酵母由来の爽やかさがマッチしています。旨味がじわじわと広がった後、キレと酸味が口の中を締めていく様が見事です。
「亀の尾」が持つ苦味と渋味も感じられ、苦渋がもたらす複雑さが大変美しく、うっとりするような心地良さと余韻が楽しめました。
常温からぬる燗だと、さらに「亀の尾」らしい良さが味わえます。
【価格】
720mℓ 1,815円(税込)
【小川屋スタッフから】
浅舞酒造さんと「亀の尾」のカップリングが好きです。カップリングって表現で合っているかはわかりませんが、私の中で結構なベストマッチ感があるんです。
各蔵元さんのカラーにあった酒米ってあると思いませんか?共感してくださる方やおすすめの組み合わせがある方は、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
最近酒米の話が多い当欄ですが、今日もほんの少しだけ。
根強い人気の「亀の尾」は、栽培育成の難しさから一時は姿を消しかけた“幻の酒米”で、ササニシキやあきたこまちのルーツにあるお米です。
私もファンの一人ですが、どこが良いかと問われるとやっぱり独特の風味でしょう。苦味渋味(縮めてニガシブ)があるから魅力的です。ニガシブを含めた複雑さがあってこそ、味のまとまりと奥行き、頼もしさが生まれていますし、ニガシブがあるからより美しいと思います。
「亀の尾」仕込みのお酒をファンのみんなで飲みながら、亀トーーク!したら楽しそうですね。
----------
「天の戸 亀の尾 ひやおろし」は、毎年販売されるとすぐに売り切れてしまう人気の秋酒です。
クリアな味わいの中に光るニガシブを、ぜひご賞味くださいね。
0コメント