「FOUR SEASONS 秋 ひやおろし」

「FOUR SEASONS 秋 ひやおろし」
（株式会社飛良泉本舗／秋田県にかほ市）

コンセプトは、“旬の食材と共に”。食中酒として合うよう作られた秋酒です。
酒米には秋田県産「美山錦」を74％、秋田県産「秋田酒こまち」を26％使用。酵母は「協会701号」を使っています。

香りは控えめ。口に含むと米の甘みと上品な旨みが広がっていき、抜群のキレでスパっと切れていきます。
根幹は辛口タイプで、要所で来る酸味と甘みがバランスを整え、山廃をしっかりと感じられるお酒です。+9.0という日本酒度ですが、濃醇さもありマイルドな辛口です。

お酒単独では無駄のない整った美しさがあり、食中酒にしたときにはお酒が料理を主役に立てながらも、お酒の存在で料理がより一層完成され、パズルがカチッと綺麗にはまるような感覚がありました。キレと後口の良さゆえ、口の中もさっぱりとして食事そのものの味を楽しめます。

お燗にすると、香りの立ち上がりからと大きく変わり、酸味がまろやかになると共に柔らかさと奥行きがぐっと増します。
冷酒のほうがこのお酒が持つキレが存分に感じられますが、温度帯が変わってもキレの良さは健在でした。個人的には、少し温度を上げたほうが万人受けするように感じました。

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少し空気に触れさせてから飲むのがおすすめだと蔵元さんからお聞きしました。
開栓直後は全体的に少し硬さがあるため、デキャンタや片口にお酒を移して空気に触れさせてからおちょこやグラスへ注ぐと、徐々に硬さが取れてくるそうです。
酒器に移すのが面倒な方は、開栓してから数日寝かせても良いそうですよ。
味が移ろっていく様もお楽しみください。



【価格】
720mℓ 1,760円（税込）



【小川屋スタッフから】
「FOUR SEASONS」は、にかほ市の豊かな四季を日本酒で表現したシリーズ。春夏秋冬、年に4本企画されています。春の「うすにごり」、夏の「涼冷え」を経て、秋の「ひやおろし」。
当店でも販売したいと願いながら春夏を過ごしたので、FOUR SEASONSシリーズをご紹介できるのが嬉しくてたまらないです。
前述のとおり、単体では調和の取れた無駄のない味わい、食中酒としては食事のジャンルを問わず合わせられ、名脇役になってくれる有能な一本です。
「秋 ひやおろし」の720mℓは、全体の本数が1,200本と限られており、当店でも本数がそれほど多くありません。
ぜひ飲みたい！という方は、なるべく早めにお買い求めくださいますようお願いいたします。

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あっという間に金曜日ですね。
明日も更新しますので、お時間のある方はぜひご覧ください。