「鵠(HAKUCHO)BLACK LABEL」

「鵠(HAKUCHO)BLACK LABEL」

(株式会社飛良泉本舗/秋田県にかほ市)

原材料:秋田県産「秋田酒こまち」100%
精米歩合:60%
酵母:きょうかい酵母No.77
アルコール度数:14%(原酒)
日本酒度:-12.0
酸度:4.1
税込価格:720㎖ 2,090円

🐦テイスティングコメント
上品で爽やかな香り立ち。口に含んだとき、もし目隠しなら白ワイン?と間違えそうなほど洋風な印象です。梅酢や米酢のようなまろやかさと果実味のある酸味が一瞬で広がり、目が覚めるような鮮やかさがあります。

先行する酸味から旨味へゆっくりと移り変わるグラデーションも美しく、全体的に甘さは控えめ。アルコール度数の14%という数値相応の軽やかさがあり、ふわっと心地よくキレていく様子まで品があります。

主役の酸味を下支えする旨味や、山廃の奥ゆかしさが見事に調和していて、すっぱいながらも酸味一辺倒ではないのが素晴らしいですね。キリッと冷やしてワイングラスでお楽しみいただくのがおすすめ。




【小川屋スタッフから】
飛良泉さんの特約店限定銘柄「飛囀(ひてん)」から、27代目蔵元が“問題作”という「鵠(HAKUCHO)BLACK LABEL」がついに登場ッ!

今作について、27代目蔵元からは(原稿用紙で約3枚にわたる)激アツなストーリーをお聞きしました。全文載せられたらいいのですが……、かいつまんでお伝えします。

酸に特化した「鵠(HAKUCHO)」シリーズですが、飛良泉さんには昨今さまざまなご意見が寄せられてきたとのこと。言うほどすっぱくない、昔のほうが酸に振り切ってた、世間にこびた味、等々。

そういったご意見を受けて、「そこまで言うんですね、やったりますわ」から始まったという今作。通常は酸味と甘さのバランスを考慮して仕込むところ、今回は振り切ってバランスは無視したそうです。仕込みの際には、麹担当やもろみ担当からも、間違いないか、大丈夫か、と複数回確認されたとか。

その結果、予想を超える味わいに仕上がり、上質な白ワインを思わせる酸味に特化したお酒になったとコメントがありました。

27代目蔵元のコメントで最も印象的だった部分を引用してご紹介します。

“実はこの商品、お客さんにみせつけてやろうと思い、東京の高輪ゲートウェイで行われた混祭というイベントで先行披露しました。これを飲んで70代のおじさま集団は全員首を傾げて帰って行きました。20代前半の女性は3回おかわりしてくれました。そんな酒です。”

2022年にリリースされた以前の「鵠(HAKUCHO)BLACK LABEL」と比べると、3年前はジェットコースターのような酸味の劇場でしたが、今作は酸味が洗練されて出で立ちがさらに美しくなりました。

酸に魅せられた方々にお試しいただきたい逸品です。これは飲まねばわからない……!ぜひご体感くださいませ。

(有)小川屋

いらっしゃいませ! 湯沢市のジークブルガー通りにある、 (有)小川屋酒店です。 1922年の創業以来、 稲庭干饂飩とお酒を全国の お客様にお届けしてきました。 豊富な品揃えで皆様を お待ちしております!