「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」
「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」
(早苗饗蒸留所/秋田県男鹿市)
原材料:原料用アルコール(国内製造)、粕取り焼酎(秋田県男鹿市自社製造)、山椒
アルコール度:30%
税込価格:500㎖ 3,300円
※全国44の酒販店の限定販売
🌾テイスティングコメント
酒粕由来のまろやかなニュアンスと、山椒の鮮烈さのある香り。清涼感があり、口に含むと山椒特有のピリリとした刺激が舌に心地よく広がります。ベースの酒粕による複雑なコクと、山椒の爽快さが同居したユニークな味わいです。
ストレートでは山椒のガツンとしたインパクトと爽やかさを味わえます。スピリッツと炭酸水を1:3で割ると、香りが一層引き立ち、奥行きのあるビター感や柑橘のような清涼さも顔を出します。
さらに、すりおろしワサビを加えると意外な甘みが出て、まろやかさとスパイス感の共演が楽しめる新感覚……!肉料理やスパイスの効いた料理、タコスなどとも好相性のはず。炭酸水やワサビのほかにも、いろいろなアレンジを試してみてくださいね。
【小川屋スタッフから】
稲とアガベさんが立ち上げた、秋田県男鹿市のスピリッツメーカー「早苗饗(さなぶり)蒸留所」。
あまり聞きなれない「早苗饗」という言葉について、簡単にご紹介します。
江戸時代、農家は田んぼの肥料にアルコールを飛ばした酒粕の残りかすを使っていたそうです。農家は酒蔵から酒粕を得て、家々で酒粕のアルコールを飛ばして残りかすを取っていたとのこと。
田んぼへ使うかすのほか、副産物として粕取り焼酎も得ていました。この焼酎は田植え後の豊作を願う行事の「早苗饗(さなぶり)」で味わっていたそうです。
農家が育てた米で酒蔵は酒を造り、そこで出た酒粕を農家が加工して田んぼに使い、田植えの終わりには粕取り焼酎で喉を潤す……という循環がありました。
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現在は酒粕の需要が減り、処理に困る蔵が多くあるとよく耳にします。稲とアガベさんは、古くからの伝統に学び、酒粕に再び価値を与える挑戦を開始しました。
今作は、早苗饗蒸留所の試験醸造酒の第1弾です。
稲とアガベさんの酒粕と、和歌山県有田川町・かんじゃ山椒園さんの山椒を使用。酒粕と言ってもただの酒粕ではなく、稲とアガベさんがクラフトサケを造る際に出た酒粕です。稲とアガベさんのファンなら、酒粕も個性的だと予想できるはず。
ソーダ割りが基本スタイルですが、七味やワサビを加えるアレンジもおすすめとご案内がありました。
和食や中華など、食中酒として活躍するであろうユニークでスタイリッシュな味わいです。この新しい味わいをぜひ一度ご賞味ください。
また、先に書いたとおり、全国で販売店は44の酒販店のみ。試験醸造かつ希少酒のため、気になる方はどうぞお早めに!
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