「出羽鶴 純米大吟醸 酔思源 ‐すいしげん-」

「出羽鶴 純米大吟醸 酔思源 ‐すいしげん-」

(秋田清酒株式会社/秋田県大仙市)

酒米:秋田高専プロジェクト「秋田酒こまち」100%
精米歩合:50%
酵母:協会1801号
アルコール度:15.8%
価格:720㎖ 1,980円(税込)
※秋田県内の主要販売店(約50店舗)等で販売される企画酒です。

●テイスティングコメント
メロンのような甘さをほんのりと感じられる香り。
口当たりはスッとして軽く、みずみずしい香味が印象的!香り同様にメロンのような華やかさがありますが、甘さは控えめ。ピュアさと透明感が大きな特長で、キレも魅力です。透き通った香味が(もちろん良い意味で)水を連想させてくれます。
このお酒の銘柄名「酔思源」は中国の故事成句「飲水思源」に由来するもので、“水を飲む人はその源に思いを致せ=あらゆる物事の基本を忘れず、大切にしなくてはならない”という意味があります。銘柄名にしっかりとリンクする香味に仕上げられた逸品です。








【小川屋スタッフから】
秋田高専さんのプロジェクト×出羽鶴さんのコラボ酒がついにリリース!
新聞にこの企画が掲載されたのが一昨年だったと記憶しています。当店のサポートスタッフ(?)に秋田高専の卒業生がいるので、発売を首を長くして待っていました。

このお酒は、秋田高専さんのプロジェクトチームが再生水だけで栽培した「秋田酒こまち」を使用しています。この「再生水」が、今回のお酒のポイントです。
一般家庭や工場、事業所などからの排水は、処理場に集められた後に微生物によって浄化され、消毒された再生水になり、河川などへ放流されています。この再生水には、窒素やリンなど農作物の栄養となる栄養塩が多く含まれているとのこと。河川などに再生水を放流する際に栄養塩の濃度が高すぎると、アオコや赤潮などの問題を引き起こす原因になるため、処理場では特殊な工程で栄養塩を取り除いているのだそうです。

窒素やリンなどの栄養塩を除去するために、人の手やお金、時間、設備などを使っているけれど、農作物には栄養塩は栄養になる……。
ここに秋田高専さんのプロジェクトチームは注目しました。そして、化学肥料を使用せずに再生水だけでの酒米栽培に挑戦。約5年にわたって実験や試験を繰り返し、やっと成功にたどり着いたそうです。

秋田高専さんのこのプロジェクトに共感したのが、同じく秋田で持続可能な酒造りに励む秋田清酒さんでした。秋田清酒さんは、低精白の「出羽鶴90」や無農薬栽培米を低精白で仕込んだ「カゼノオト」など、酒造りの過程で出る廃棄物を減らしたり環境に配慮したりする取り組みを続けています。

酒米の栽培は秋田高専さんのプロジェクトチームが、その酒米を使っての醸造は秋田清酒さんが担当。発売に至るまでに幾度とない試験や実験があり、試行錯誤の末の結晶といえるでしょう。

一杯のお酒を飲むとき、使われている酒米はどうやって栽培されたのだろう、そして使われた水は……と想像することはそう多くありません。完成までの裏側を想像しながら、珠玉のお酒を味わってみてくださいね。 

(有)小川屋

いらっしゃいませ! 湯沢市のジークブルガー通りにある、 (有)小川屋酒店です。 1922年の創業以来、 稲庭干饂飩とお酒を全国の お客様にお届けしてきました。 豊富な品揃えで皆様を お待ちしております!