「飛囀 雛(HINA) Light type」


「飛囀 雛(HINA) Light type」
(株式会社飛良泉本舗/秋田県にかほ市)

特約店限定販売の「飛囀(ひてん)」シリーズ。その中から、低アルコール酒の「雛 light type」が発売されました。
アルコール度数は13度。酒米は秋田県産「秋田酒こまち」を全量使用し、酵母は27代目によるオリジナル酵母「BL530」で仕込んでいます。
香りは控えめで、優しい口当たり。口に含むとフローラルで華やかな、桃のような甘さが口の中に広がったのち、穏やかかつ清々しい酸でスッとキレていきます。
原酒で13度と低いものの、4段仕込み(※)を取り入れているため、優しい甘さや爽やかさの中にも芯のある米の旨味を最大限に引き出しています。
(※もろみを仕込む際、麹と掛け米を入れる回数を“段”と言い、一般的には、初添・仲添・留添と3回に分けて仕込むため「3段仕込み」と呼ばれます。今回の商品はその仕込みが4回で、手間がかけられていることがわかりますね。)

飛囀シリーズの核とも言える酸ですが、この「飛囀 雛 Light type」の酸はやや控えめ。飲み続けやすく、穏やかに寄り添ってくれるでしょう。

10℃前後・常温・ぬる燗と温度帯を変えてみましたが、常温がベストかと思いました。口の中での広がりが豊かで、酸の落ち着きも感じられます。冷酒はキリッと飲みたい時におすすめですね。ぬる燗では、良さである甘味と酸味が感じにくくなるような印象を受けました。
27代目が「俄然常温派!」と仰っていましたが、当店も確実に常温推奨!、です。
温度帯により、見せる表情がころころと変わる、愛くるしさもありました。昨日当店に到着後に試飲したばかりなので、数日後の変化も楽しみです。




【価格】

720mℓ 1,760円 / 1,800mℓ 3,190円
(どちらも税込)





【小川屋スタッフから】

これまで「飛囀」シリーズは720mℓ瓶のみでしたが、今回ついに一升瓶も展開されました。 同シリーズでは、「‐鵠(HAKUCHO)‐山廃純米吟醸原酒 2021」 type-A・Bともに当店でも大変好評で、他の商品も売れ行き好調です。リピート購入される方もいらっしゃるため、蔵元さんには一升瓶の要望も多数寄せられていたのではないかと予想しています。
アルコール度数が13度と低く、飲み飽きない味わいの「飛囀 雛 Light type」であれば、一升瓶でもすいすいと飲めてあっという間に空になりそうです。

今回の商品は、目の覚めるような酸はありませんが、慎ましく穏やかな美しさがあります。
「はでな桜の花よりも、地味ながらふくらみのある梅の花のような酒をつくりたい」。
これは、飛良泉さんのお酒造りにおいて指針となっている言葉だと27代目蔵元・齋藤様から伺いました。なんでも齋藤様のおじいさま(25代目)のお言葉とのことで、今回の「飛囀 雛 Light type」はこのお言葉にぴったりと当てはまるような味わいでした。

これまでの「飛囀」シリーズがお好きな方には、今回の「飛囀 雛 Light type」はちょっと驚くかもしれません。これまでの商品とは少し違ったポジションに立つ商品です。
受け継がれてきた歴史と想いを紡ぐような一本を、皆様もぜひ一度お試しください。  

(有)小川屋

いらっしゃいませ! 湯沢市のジークブルガー通りにある、 (有)小川屋酒店です。 1922年の創業以来、 稲庭干饂飩とお酒を全国の お客様にお届けしてきました。 豊富な品揃えで皆様を お待ちしております!