「丑三つ迄 こま美゛特別純米」


「丑三つ迄 こま美゛特別純米」

(うしみつまで こまび)
秋田酒類製造株式会社/秋田県秋田市


高清水さんの新ブランド、「丑三つ迄」。高清水さんの御所野蔵(ごしょのぐら)を率いる、加藤均(ひとし)杜氏が醸すシリーズです。
あまりの美味しさに、丑三つ時、つまり午前2時〜2時半までついつい飲んでしまう……。そんな意味が込められたシリーズで、第3弾がついに入荷しました。

酒米は麹米に「秋田酒こまち」、掛米に「美山錦」を使用、酵母は「協会1401号」で仕込まれています。上立ち香はすっきりとしており、鼻の中までスッと広がってきます。口に含むと、柔らかく優しい口当たりと心地よい爽やかさが広がって行きます。
特別純米酒で精米歩合60%ですが、純米大吟醸クラスを思わせるかなり綺麗な酒質でした。
米の存在感と飲みごたえもしっかりとあり、飲み終わりにかけては上質かつ心地よい酸が感じられます。飲み終わった後の口の中もクリアな感覚が印象的でした。
アルコール度数は16.8%(表記は17%)ありますが、気づいたら空になっているような飲みやすいお酒で、度数をまったく感じさせません。

これまでリリースされた「丑三つ迄」も同様でしたが、開栓した2~3日後がまた美味です。
空気に触れ、まろやかさが加わった味わいもまた必飲です。
味の変化までお楽しみください。



【価格】 

 720mℓ 1,540円(税込)



【小川屋スタッフから】 

 「丑三つ迄」シリーズも今回で第3段になりました。
今回の第3段には、加藤杜氏が酒造りで深く関わってきた偉大な2人への想いが込められています。
 一人は、故・森谷康一氏。森谷氏は浅舞酒造さんの名杜氏として知られています。加藤杜氏とは2人で飲み歩き、酒造りについて深く語りあう仲だったそうです。
そして、もう一人は「14号酵母」の生みの親である、故・池見元宏氏。金沢国税局鑑定官室長、秋田県醸造試験場長を務め、秋田の酒の発展に大きく貢献した方です。

秋田の酒の歴史に名を刻む彼らに敬意を込めて、第3段には故・森谷杜氏の得意としていた酒米「秋田酒こまち」と「美山錦」を、酵母には故・池見氏が採取した「14号酵母」を選んだとのことです。
偉人2人にまつわる酒米と酵母を加藤杜氏がわざわざ選んで醸すわけですから、飲む前から加藤杜氏の想いを想像せずにはいられません。

加藤杜氏は、全国新酒鑑評会で17回連続で金賞受賞という前人未到の偉業を成し遂げ、秋田の酒造りがハイレベルであることを知らしめました。

その加藤杜氏の酒造りに、大きく深く影響を与えたのが前述の2人だったことでしょう。


ところで、ラベル左にさらりと書かれた「こま美゛特純」の「゛」、お気づきでしたか。
秋田酒こまち&美山錦を縮めて「こまみ」と通称で呼ばれているところを、加藤杜氏は「こまび」だとずっと勘違いしていたのだそうです。
ラベルにわざわざ記載したのは、第3弾を「こまび特純」と呼んでほしいという加藤杜氏の想いゆえだとか。
きっと加藤杜氏は、故・森谷杜氏と2人で飲み、語り明かしていた頃から「こまび」だと思っていたのでしょうし、その思い出のまま商品ラベルに記載されていることを思うと、目頭が熱くなります。


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加藤杜氏の想いが込められ、また、私信のようでもある「丑三つ迄 こま美゛特別純米」。
秋田県内限定・特約店のみの販売で数も限られているため、ぜひ味わってみたいという方はお早めにお買い求めくださいますようお願いします。
なお、この生酒版が飲めるのは今だけ。 発売が予定されている火入れ版も待ち遠しいですが、まずはこの「こまび特純」から、ぜひともご賞味ください。 

(有)小川屋

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