「山廃純米酒 百姓おどり」

「山廃純米酒 百姓おどり」

(喜久盛酒造株式会社/岩手県北上市)

原料米:岩手県花巻市東和町産「陸羽132号」
精米歩合:80%
酵母:岩手県オリジナル「ジョバンニの調べ」
麹菌:岩手県オリジナル「黎明平泉」
アルコール度:18%
日本酒度:+11
酸度:2.2
アミノ酸度:2.3
価格:720ml 1,980円(税込)


●テイスティングコメント
低精白を物語る浅い麦わら色。マスカットのような爽やかさがありつつ、酸を感じさせる香りがほのかに感じられます。
口に入るときには丸く優しい印象ですが、次の瞬間にどっしりとした旨味と、いきいきとした酸がガツンといっぺんに訪れて、またスッとキレていく疾風のような香味のインパクト!
後口にはほんのりとデンプンの優しい甘みがやや香ばしさを伴ってわずかに残ります。飲み込んだ後も、しばらく喉元じんわり熱く、度数相応の飲みごたえがありました。
「陸羽132号」の持つ、米の力強さをビシビシと感じられる逸品です。このお米の親米には「亀の尾4号」がありますが、「亀の尾」を思わせる酸のニュアンスも感じられました。

ゆっくりじっくりと楽しむのに向いているお酒で、食中酒としてもよく合います。温度帯は、冷やしすぎは避けて、常温かぬる燗がおすすめ。






【小川屋スタッフから】
喜久盛酒造さんから限定醸造酒が入荷しました!
岩手県花巻市東和町にある小田農園さんのお米「陸羽132号」、酵母も麹菌も岩手県のオリジナルのもので、オール岩手仕込みです。

「陸羽132号」は、宮沢賢治ゆかりのお米として知られていますね。1921年(大正10年)に国内で初めて交配されたお米です。
1900年代のはじめころ、東北地方は冷害に襲われお米が育ちにくい状況だったそうです。そんななかで交配されたのが、冷害に強い品種の「陸羽132号」でした。その特性に目を開いた宮沢賢治が、各地を駆け回って栽培を推奨したといわれています。
今日のお酒に使われているお米は、宮沢賢治の出生地・岩手県花巻市にある小田農園さんのもので、無農薬かつアイガモ農法で栽培されています。


……ここまでの背景を知ると、ラベルはさぞかし歴史を感じさせる伝統的な筆文字かなと思えてきますが、置きに行かないのが喜久盛さん。
このラベルデザインは美術作家・濱口健さんによるもので、花巻市に伝わる伝統芸能の踊りをモチーフにしています(※「百姓踊り」とYouTubeで調べると、岩手県の郷土芸能の動画がいくつか見つかります。花巻市の「立石百姓踊」など、お囃子とともに鍬をくるくると回して踊る姿がかわいい…)。

お酒自体の味はいたって骨太の正統派。歴史や文化を汲みつつ、このポップなラベル!目に留まって気になって、飲んでみたらおいしいなんて最高です。
ファンはもちろん、ラベルに惹かれた方や踊り子と目が合った方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。

(有)小川屋

いらっしゃいませ! 湯沢市のジークブルガー通りにある、 (有)小川屋酒店です。 1922年の創業以来、 稲庭干饂飩とお酒を全国の お客様にお届けしてきました。 豊富な品揃えで皆様を お待ちしております!