「SAKEシリーズ 稲とアガベ×土田酒造」
「SAKEシリーズ 稲とアガベ×土田酒造」
(稲とアガベ株式会社/秋田県男鹿市)
区分:純米酒
原料米:秋田県産ササニシキ 100%
精米歩合:90%
酵母:-
アルコール度:15%
価格:720㎖ 3,300円(税込)
※群馬県川場村の土田酒造チームと共同で造った純米酒です。
●テイスティングコメント
低精白のほのかに黄みがかった色調に、生もとらしい素朴で柔和な酸を感じさせる香り。
蔵元公式のご案内で「常温から熱燗で真価を発揮する」とあったので、温度帯別に分けて試飲しました。
冷酒:角のない口当たり。米の上品な甘さとコクがあり、繊細かつ骨太な米の旨味!
温度を上げたら、ふっくらとした表情を見せてくれるはず……と期待させてくれるような、ポテンシャルの高さが垣間見えます。
常温:旨味の奥行きが増し、メロンのようなフルーティーさがあります。舌触りのなめらかさはより際立ち、細やかで伸びやかな酸が美しい!
ぬる燗〜熱燗:口当たりの優しさと地の優しい甘さが土台にあり、鮮やかな酸がありながらもどこかホッとさせる味わい。熱燗ではコクと旨味、ふくよかさが主役!食中酒としても輝きそうです。
【小川屋スタッフから】
「稲とアガベ」のラインナップで唯一の清酒が入荷!
稲とアガベさんが会社となる前の「prototypeシリーズ」を含めて、自然栽培米のササニシキを6号酵母生もとで醸すこのスタイルは7本目となりました。
ご存じの方も多いかと思いますが、稲とアガベ代表の岡住さんは新政酒造で4年半にわたって酒造りに携わっています。新政酒造で勤務していた時代に、群馬県川場村にある土田酒造の星野杜氏が新政酒造での研修のため来秋し、そこで岡住さんは星野杜氏と知り合ったそうです。
岡住さんと星野杜氏の交流は続き、その後に岡住さんが「稲とアガベ prototype」を造るにあたり、委託醸造したのが土田酒造でした。この流れの先に今日の純米酒「稲とアガベ×土田酒造」があるんですね。
今回のお酒について、岡住さんは以下のようにおっしゃっています。
“売れるためには舌を満足させねばと肩肘張って生きている僕に、まあとにかく飲めよといってくれて、肩の荷を下ろしてくれるそんな酒。”
これまでの経緯だけでなく、苦労すらも滲むようなコメントです。試飲したら、米の骨太かつ繊細な旨味と優しい甘味が岡住さんの背中を優しく撫でたのだろうなと思いました。
今回は生もと仕込みですが、来期からは菩提もとに変更になる可能性があるとのことでした。そのため、「稲とアガベ×土田酒造」の生もと仕込みは今期限りかもしれません。
また、当店の入荷数が限られるため、申し訳ございませんがお1人様1本までとさせていただきます。ファンの方はどうぞお早めにお求めくださいませ。
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